名古屋大須のレンタルスペース-maison shintenchi (メゾン シンテンチ) –,名古屋大須のレンタルスペース

椎木彩子インタビュー

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レンタルスペース maison shintenchi(メゾンシンテンチ) 第9回目の企画展示として画家・イラストレーターとして多方面で活動している
椎木彩子さんに展示をしていただくこととなりました。
より多くの方に椎木さんのことを知っていただくため今回の展示を始め、普段の活動や作品制作についてお話を伺いました。


今回の展示について質問です

展示のタイトルは「海をはしって 山をおよぐ」ということですが今回の展示のイメージや、コンセプトなどありましたらお聞かせください。

―テーマの一つに「境界線をこえる」があってつけたタイトルです。
要約すると「できないことはない」という気持ちでつけました。
境界線についてお話しすると・・

1つ目の境界線は「日常と美術」です。
絵を描く職業について憧れていた人たちと一緒に展示をするようになって「業界は村」と先輩の言葉でその時初めて境界線を意識しました。
5年前くらいからどうしたら色んな人に楽しんで見てもらえるか・・は一つのテーマになっています。
境界線を無くしたいとは思っていなくて、超えたくなるような線ってなんだろうと模索しています。

2つ目の境界線は「表現の種類」です。
今回は長谷川宝子さんの踊りと池間由布子さんの歌に合わせて描くというイベントがあります。
3人の間合いを大切にした即興のライブになりそうです。

3つ目は「国境」です。
ソウルでの展覧会の機会をいただいて、日本でもやりたいと思いました。
そのタイミングで名古屋で親交のあった音楽家のtapiさんにお声かけいただきました。
生まれ育った東京じゃない所でやるのも線を越える意味がありますし、日本とソウルのそれぞれのお客様の反応が楽しみです。


今回の展示は昨年12月ごろソウルの旅での体験が元になっているとのことですが、その旅について少し教えてください。

―12月のソウルの旅は一年後の個展の打ち合わせとアートブックフェアのために行きました。
初日で私は買って一週間経たないiphoneとブックフェアのおつり用に下ろした大金が入った財布を置き引きされてしまいどん底に落ちました(笑)
今となっては笑えますが、秋頃からキャパオーバーな状態で動いていてツケが溜まって起きた事でした。
結果的にブックフェアで本は完売して帰国できたのですが、携帯がない旅行がとても新鮮で、心に残る4日間でした。
気持ちを整理したいと思って一年後の自分に対して手紙を書きました。
私が落としたのは携帯と財布じゃなくて「欲」だったと気がつきました。
その手紙を韓国のアーティストさんに訳してもらって、見てみたら「あれ、あんなに気持ちを込めて書いたのに記号にしか見えない」が素直な感想でした。
当たり前のことなんですが、言葉はダイレクトだけど、国境があって強いようで弱いな〜と身に沁みました。
それと同時に伝わりにくさを感じていた美術の強さにも気がつくことができました。

「海をはしって 山をおよぐ」(saikosiiki Instagramより)

「海をはしって 山をおよぐ」(saikosiiki Instagramより)


ライブ公演「海と山と光と」について質問です

今回、池間由布子さん、長谷川宝子さんらとライブ公演をやることになったきっかけを教えてください。

―宝子さんは昨年の春の市原アートミックスで舞台美術の仕事をさせていただいてからのお付き合いです。
「トンデ空静」という団体の彼女が演出と出演する舞台でした。
その仕事が楽しくてまた一緒に何かやりたいと思っていました。

池間さんは以前から好きな音楽家でした。
昨年6月にソウルのアートブックフェアの主催でもある「your mind」に行った時彼女の歌がかかっていて、
店主のiroさんから池間さんと連絡取れませんか?CDを取り扱いたい、と聞かれて、宝子さんにお願いしました。

昨年の9月に二人に会える日があって思いきって声をかけて今回のライブに繋がりました。
誰かが主役になるのではなくてアンサンブルのようにしたいと思います。
池間さん宝子さんはそれぞれ歌の力、踊りの力の強い人なので安心して描けそうです。

 

池間由布子さん (池間由布子 / 拝啓、朝)

 

長谷川宝子さん出演のpv (吉田省念-晴れ男)

 

椎木さんによる3人の似顔絵 (saikosiiki Instagramより)

椎木さんによる3人の似顔絵 (saikosiiki Instagramより)


椎木さんについて質問です

イラストレーターとして活動し始めたきっかけを教えていただけますか?

―子供の頃から絵は描いていて好きでしたがアカデミックな意味で下手だったので、職業にするつもりはありませんでした。
20代前半は色んな表現を試しました。
踊りや音楽もやってみたんですが、人前が得意ではないので向いてないと思ってすぐやめました。
25歳を超えてそろそろダメだぞ、と思った時に結局残っていたのが絵を描くことだったのできっかけは消去法でした。

オリジナルカレンダーの原画展「シイノキ青果店」より

オリジナルカレンダーの原画展「シイノキ青果店」より

 


2014年頃から画家としての活動をスタートされていますが、イラストレーターと画家、意識面や制作の材料などの面でどのような違いがありますか?

―画家って面白い立ち位置だと思います。
現代アートでもなく、方法論としては新しくないのですが、商業美術と純粋美術の良いところをもらって活動する人なのかな?
と最近は思います。
展覧会をする時は自分と向き合いますが、仕事は内容と向き合います。
自分と向き合うと気づくことがあるので、仕事でも生かすことができます。
逆に仕事での人との関わりで生まれる気づきも多いので、両方やる事が良い作用を生むと思います。
展覧会ではなるべく新しい方法論や素材を試すようにしています。

HALFMUST&hinotoris ジャケットワーク

HALFMUST&hinotoris ジャケットワーク

個展「林 林 林」より

個展「林 林 林」より

個展「green parade」より

個展「green parade」より

 


作品を作る上で大切にしていること、意識していることはなんですか?

―これは今回の個展で改めて気がついたのですが、テーマをちゃんと消化した上でコントロールできると美意識が自然と生まれていくんだな、と思いました。
先に美意識がくるとテーマに気持ちが入らない。ただ、テーマだけある作品も良くない。
両方大事で順番を気をつけたいです。


好きな作家や影響を受けた人や物はありますか?

―ジャンルを超えて好きな作家さんはたくさんいます。
身近で最近影響を受けているのは自分の先生でもあるグラフィックデザイナーの大原大次郎さんです。
大原さんには「手を動かしながら作る」事の大切さを教えていただきました。


今後の予定や、やってみたいことはありますか?

―今、野外施設の壁画の仕事に就いています。
ギャラリーなどの専門施設の活動と並行して街中に作品をたくさん残したいです。
現地の人と協力する芸術祭にもいつか参加したいです。
あと、プログラマーなど身近にいない技術者の方と一緒に作品作ってみたいです。


椎木さんお忙しい中お話ありがとうございました!
個展会場にて椎木さんが作り出す素敵な空間をぜひ体感しに来てください。

 

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椎木彩子 「海をはしって 山をおよぐ」

【開催日時】
2018-2-10(土)〜2-18(日)
11:00-19:00(16日、17日はライブ公演があるためイベントの1時間前でcloseします)

 

【EVENT 01】 海と山と光と
歌とダンスと絵のライブ公演!
池間由布子が歌い、長谷川宝子が踊り、それに合わせて椎木彩子が描きます。
1公演ごとに変わっていく景色をどうぞお楽しみください!

出演
池間由布子(歌、ギター) / 長谷川宝子(踊り) / 椎木彩子(絵)

2/16(金)
open 18:30 / start 19:00
2/17(土)
昼の回
open 13:30 / start 14:00   ゲスト tapi(room501) / 掘嵜菜那
夜の回
open 17:30 / start 18:00   ゲスト   小池喬(シラオカ)

1,800円+1D(高校生以下は入場料無料)
17日昼の回は、子供は入場料無料
ご予約お問い合わせは
shiikisaiko2@gmail.comまで、お名前と人数をお知らせ下さい。

 

【EVENT 02】 海と山の似顔絵屋さん
その場で描いてもらえる似顔絵屋さん
記念の一枚に!年賀状などにもご活用いただけます。

ライブイベントのない日(2/10、2/11、2/12、2/13、2/14、2/15、2/18)
11:00-19:00(予約不要ですが、予約もできます)

1名様…1,200円(人数が増えるごとに+500円)
※3名様の場合2,200円です。

所要時間 20分

 


椎木彩子
1983年東京生まれ 文化服装学院アパレルデザイン科卒業後、イラストレーターの峰岸達さんに師事。
2012年よりイラストレーターとしての仕事をスタート。
2014年より画家としてテーマを自ら設けて東京、関西、名古屋などで新作展を行うなど幅広く活動している。

Saiko shiiki HP: http://shiikisaiko.jimdo.com/