名古屋大須のレンタルスペース-maison shintenchi (メゾン シンテンチ) –,名古屋大須のレンタルスペース

櫻井結祈子 インタビュー

image1マイマイの照らす旅

 

メゾンシンテンチでは10/27(金) ~11/1(水)の6日間、彫刻家の櫻井結祈子さんによる個展「櫻井結祈子 彫刻展」が開催されます。

より多くの方に櫻井さんの事を知っていただくため、
今回の展覧会についてお話を伺いました。

 


今回の展覧会についてお聞きします。

 

今回の展示のイメージや、コンセプトなどありましたらお聞かせください。

―個展は今回が初めてなのですが、約6年間大学で彫刻を勉強してきて、どのくらいの力がついたのか確認したいというのがまずありました。
また、新旧含め何点かの作品がありますが、作品個々ではなく空間全体で1つの作品になるような展示にしたいと思いました。
観る人が一つの物語の中にいるような気持ちになったらいいなと思います。

 


櫻井さんについてお聞きします。

 

普段はどのような活動をされていますか。

―現在大学院に所属していて、大学のアトリエで制作しつつ発表活動を行っています。

 

image2 水辺のキメラ


美術や芸術にはいつごろから興味があったのでしょうか。

―絵を描くことは昔から好きでした。
祖父が絵手紙や七宝焼きをしていたので、一緒に絵を描いて遊んだり、父に連れられて美術館に行くことも多かったので、自然と興味を持つようになっていました。

 


愛知県立芸大大学院の彫刻領域に在籍中とのことですが、彫刻を専攻するにいたった過程を教えてください。

―高校時代美術部に所属していたのですが、2年生の時に初めて大きな立体作品を作ったのがきっかけでした。
フラストレーションの塊のような作品でしたが、時間をかけて身体全体を使いながら出来上がったものは、私にとって何よりも現実味のあるものに感じられました。

また、自分の頭の中にしか存在しなかったものが現実になるような感覚がすごく楽しくて、もっとこうしたいああしたいと思ううちに、本格的に勉強したいと思うようになりました。

 


生き物をモチーフにするようになったきっかけを教えてください。

―幼い頃から人間か動物の絵ばかり描いていて、オリジナルのキャラクターを考えて遊んだりもしていました。
モチーフややっている事は昔からあまり変わっていないなあと思います。
自然が豊かなところで育ち動植物が身近な存在だった事と、単純に生き物が好きなので、自然とモチーフになっているのだと思います。

 

image4赤い本能

 


陶の立体作品を制作されていますが、どのような経緯を経て現在の作風になったのでしょうか。

―作品のモチーフや雰囲気は学部時代からあまり大きくは変わっていないのですが、陶を中心に作品を作るようになったのは大学院に入ってからです。
私は目の前の事に集中しすぎてしまう所があるのですが、陶での制作は乾燥させている間作品を触ることが出来ないので、一旦作品との距離が出来、冷静になったり客観的になることが出来ます。
そういう面で、陶は自分の性格と相性が良いと感じました。

また、土を触っていると幼少期に帰ったような気持ちになり、素直に手を動かせるところも気に入っています。

 


櫻井さんの作品は、哺乳類と昆虫がミックスされたような、可愛いけど少し怖い印象です。作品を作る上で大切にしていること、意識していることはありますか。

―作品はすべて自刻像のような気持ちで制作していて、獣や昆虫のような姿をしていますが目はいつも人間の目を意識しています。
動植物や未知の存在への憧れや畏怖、生き物の美しさや残酷さ、自分の変身願望などが込められています。

 

image3キャタピラー

 


最近注目しているもの、興味があるものを教えてください。

―螺旋形に興味があります。
台風の形だったり、DNAの構造だったり、植物の葉の生え方だったり、カタツムリの殻やアンモナイト、バロック美術にもよく登場する形です。
何となく、私は曲線や渦巻きのような形が好きだなあと思っていたのですが、最近螺旋形についてのいくつかの文献を読んでとても興味が湧きました。

今回の展示でも少し意識していますが、もう少し温めて使いたいテーマの一つです。

 


好きな作家や影響を受けた人や物はありますか。

―音楽や映画、小説から受ける影響は大きかったと思います。
私も自分だけの世界や物語を作るようなことがしたいと憧れていました。
特に大槻ケンヂさんの歌や小説の世界にはとても影響を受けました。

好きな作家は沢山いますが、ゾンネンシュターンやヘンリーダーガー、ロベールクートラスなどが好きです。
作品は勿論ですが、生き方が好きです。その人の性格がよく表れているものや、切実なものが好きなのだと思います。

 

 


今後やってみたいことはありますか。

―森の中や廃墟のような場所で展示してみたいなと思っています。
あと、これは将来の夢なのですが、自宅に自分の作品たちが沢山生息しているような庭を作りたいです。
色んな虫や動物が遊びにきたら楽しそうだなと思います。

 

image5彷徨いの祈り

 


櫻井さん、お忙しいところありがとうございました!

皆さまぜひこの機会に作品をご覧ください。

 

個展DM

 

 

櫻井結祈子 彫刻展

 

【開催時間】
2017年10/27(金) -11/1(水)
11:00-19:00 最終日は16:00まで

 


 

櫻井結祈子

1993 長野県生まれ
2014 「わたしのいえ展」大阪 ギャラリーあみかのこ
2016 愛知県立芸術大学美術学部彫刻科 卒業
「異界の静国」京都ギャラリーgreen&garden
「plus ultra the artfair」東京 青山スパイラルガーデン
2017 「Dアート展」入選
現在 愛知県立芸術大学彫刻科大学院二年 在籍