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TOHCA/陶華 インタビュー

TOHCA商品5

 

レンタルスペース maison shintenchi(メゾンシンテンチ)では11月23日~11月28日の6日間、
日本で唯一のポーセリンカメオを展開する「TOHCA/陶華」さんによる販売会「日本で唯一のポーセリンカメオ ー日常に使えるカメオコレクションー」を開催いたします。

より多くの方にTOHCA/陶華さんの事を知っていただくため、今回の展覧会についてお話を伺いました。


今回の展覧会についてお聞きします。

 

今回の販売会のテーマはありますか。

―今回に限らず、TOHCAが開業当初からずっと変わらず続いている想いを今までより一層意識しています。
それは「身につける人がただ単に高い有名なアクサセリーをつけるのではなく、その人の良さが引き立つようなアクセサリーでありたい。」という想いです。
今回はその想いをより一層強くし、普段から気兼ねなく使えるアクセサリーや飽きのこない着けこなし、お手持ちのアクセサリーとの重ね付けを意識しています。


「TOHCA」のコンセプトを教えてください。

―今回のテーマにも通じますが、TOHCAのカメオを通じて お客様の魅力を引き出すだけでなく、カメオを眺めるだけで心が満たされるような充足感を感じていただき、

少しでもお客様の日々の潤いになれればと考えています。

 

TOHCA商品6

 


「TOHCA」というブランド名の由来を教えてください。

―屋号は今も変わらず「陶華」です。 「TOHCA」というブランド名はカメオのイメージを一新するようなスタイリッシュなものを提供したいという思いで今から3年前につけました。

ただ今は、「TOHCA/陶華」として屋号を並べて表記しています。 それは焼き物に対する世間の見方が以前よりも少し変わってきている空気を感じるからです。

アクセサリーだけでなくファッションは多様な素材が受け入れられ始め、新しいものがどんどん生まれています。

TOHCAのカメオは45年前から続いていますが、いまここにきて新しいアクセサリーになるのだと感じています。

 


ブランド設立のきっかけを教えてください。

―昭和47年、ノベルティ(陶磁器製の置き物人形)産業を営む家業から祖父が独立し「陶華」を開業してから今年で45年になります。

祖父が家業から独立するきっかけとなったのは、商談相手の海外のバイヤーから持ち込まれた一つの小さな浮き彫りの焼き物でした。
うちの技術を使えばもっと繊細で日本人に合ったものが作れるのではないか、祖父は家業の傍ら工場の奥でひっそりと研究を始めました。

本来は洋食器に使われる原料を使い手の平におさまるほど小さな陶磁器に浮き彫りを施すことなど不可能にも思えましたが、 祖父は確信をもっていました、培った技術と開発した土はどこにも負けないと。
全国有数の陶磁器産地である瀬戸でさえ、誰も完成させたことがないものを手探りで土や温度、小さな道具に至るまで試行錯誤を繰り返す一方で 家族はそれぞれに手先を活かした焼き物の花を作りながら祖父の研究を支え続け、ようやく陶華のカメオは完成しました。

祖父は、身につける人がただ単に高い有名なアクサセリーをつけるのではなく、その人の良さが引き立つようなアクセサリーでありたい。
そう願い、独立開業しました。
私たちはその願いをさらに強くしながら、昨日より今日、今日より明日と少しでも良いものを目指しています。

祖父母新聞

 


カメオは宝石や貝殻に浮き彫りを施したものがポピュラーですが、磁器で制作する上でのこだわりや苦労を教えてください。

―陶磁器で繊細なラインを表現するためには、手業はもちろんのこと原料である土や色を付ける顔料、焼成する温度など多岐にわたります。

すべてが揃ってはじめてカメオが完成します。 そのため、父は夏場でもエアコン、扇風機のない部屋で玉のような汗をかきながら制作しています。

 

工房3

 


カメオと聞いて連想するような大きいサイズのブローチだけでなく、小ぶりなネックレスや帯留めなど、生活の中で身につけやすいアイテムも展開されています。デザインする上で大切にされていることはありますか。

―気軽にさり気ないおしゃれができるデザインを心がけています。

カメオと聞くと人はどうしても「古臭い」「着けづらい」「目立つ」というイメージを抱きますが、そのイメージをTOHACのカメオで払しょくしたいという思いがいつもあります。
なぜなら、自分自身がまさにうちのカメオに出会うまではそうだったからです。

 

TOHCA商品7

 


今後やってみたいことはありますか。

―私自身が三年前に家業のカメオを初めて着けた時に感じた高揚感のようなものを少しでも多くのお客様に伝えていきたい、そう思っています。そのために、すでにTOHCAのカメオをご愛用頂いているお客様が次につけたいと思うアイテムやデザインを展開していきたいと思います。 本音をいいますと、二代目である父から次の世代へバトンを渡すこと、これが喫緊の課題です。

 

工房1  工房2

 


 

TOHCA/陶華さん、お忙しいところ有難うございました!

皆さま、この機会にぜひお手に取ってご覧ください!

 

TOHCA商品3

 

日本で唯一のポーセリンカメオ ー日常に使えるカメオコレクションー

 

【開催日時】

2017.11.23〜11.28
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)


TOHCAウェブサイト
http://www.tohca.com/