名古屋大須のレンタルスペース-maison shintenchi (メゾン シンテンチ) –,名古屋大須のレンタルスペース

大槻香奈 インタビュー

 

 

名古屋のレンタルスペース maison shintenchi(メゾンシンテンチ)では
7月31日(金)-8月2日(日)の3日間、美術作家の大槻香奈さんによる個展
2020年の夏祭り」-FANBOX感謝祭・名古屋編-を開催いたします。

大槻さんは国内外で絵画作品を発表されており、書籍の装画などでも多くの作品を提供しています。
会期中はオンラインを含むイベントを多数行う予定です。
多くの方に知っていただくため、作家さんについてと今回の個展について伺ってみました。

 


大槻さんと今回の個展について教えてください

 

今回の個展「2020年の夏祭り」のテーマやイメージがありましたらお聞かせください。

− コロナ禍における「日本の祭」について考えました。日本における祭りの役割は主に健康や五穀豊穣など、その祈りがささやかなものであったとしても、人がその地域で豊かに生きていくために必要な儀式のひとつになっていると思います。コロナ禍において人が集まることが困難になった世界で、いま改めて祭りの良さを見直し、祭りそのものやその与える影響に対する想いと、現在のその叶わなさに目を向けて制作しました。今回のテーマに繋がりそうな過去作品も、新作と共に展示いたします。

 


 

今回の個展はどういった展示構成になる予定でしょうか。

− アクリルを使用した絵画作品(約0号~30号)やドローイングを展示予定です。あと、少しですがコロナ禍に関連する写真作品も展示予定しております。ファイルで見れる作品も会場に設置予定です。

 


 

大槻さんはイラストレーターからキャリアをスタートされ、現在では美術の作家としても活躍されています。活動の幅を広げる上でどのようなきっかけがあったのでしょうか。

− 作品を通して、社会や他者に向けて自分に何ができるか、を模索した結果だったと思います。イラストレーション、絵画それぞれに違った役割があり、他者と対話するツールがその時々で変化している状態だと思います。理由はそれだけではありませんが、作品そのもの以上に、それが時代においてどのような影響をもたらすのかということを常に考えています。

 


 

大槻さんにとってイラストと絵画に違いや境界線はありますか。あるとしたらどのような点でしょうか。

− そもそもイラストレーションはデザインの領域なので、クライアントの希望に応える形でデザイン的に伝わるものを意識して制作します。絵画はデザインになる必要はありませんし、テーマも他人から与えられるものではなく、自らが明確な意図(コンセプト)をもって制作します。また絵画を制作する時には、現在の見え方だけでなく、自分の死後どういった形に見えているかを意識しています。

 


 

作品を作る上で大切にしていること、意識していることはなんですか。

− 最終的に作品を手にする人がいて、この世界のどこかで飾られている(その方の家などの)様子をイメージしながら制作しています。作品が自分の手を離れた時に、自分の意図とは違った意味が与えられることを面白く感じています。

 


 

作家としての考え方やスタンスを形成する上でこれまでに影響を受けた人物や出来事はありますか。

− かなり多いので書ききれませんが、特に幼少期に見ていたアニメーション作品「こんなこいるかな」「きんぎょ注意報!」「美少女戦士セーラームーン」は、現在のビジュアル面での作風に繋がる大きな影響を受けています。作品の構造や強度を学ぶ点においては、特に「もののけ姫」と「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に」があります。これらは中学生の時に強い影響を受け、今でも興味深い作品です。人生で初めて絵画に興味を持ったのは小学一年生の頃に展覧会でみたピカソでした。そこから再び絵画に興味をもち、自身の制作きっかけのひとつになったのは奈良美智さんの存在が大きいです。現在は主にドイツのペインターの仕事に興味を持っています

 


 

制作をしていない時、休日などはどんなことをして過ごしていますか。

− 日常に纏わる行為が好きなので、料理・洗濯・買い物・散歩・読書・観葉植物の水やり…みたいな、普通の事を楽しんでいます。あとはゲームをします。

 


 

今後の予定や、やってみたいことはありますか?

− コロナがなかなか落ち着きませんが、この先の人生は主に語学を勉強して、作品を通して更に広い世界で対話がしたいなと思っています。

 


 

大槻さんお忙しいところどうもありがとうございました。
実際にどんな展示になるのか、とても楽しみです。
オンラインイベントをはじめ、会場にもぜひ足を運んでみてください。

 

 

大槻香奈 個展 「2020年の夏祭り」
-FANBOX感謝祭・名古屋編-【開催日時】
2020-7-31(金)〜8-2(日)
31日    14:00-18:45
1日     11:00-18:45
2日     11:00-17:00【入場料】
500円 ※FANBOX支援者様は無料

【企画協力】
神保町画廊(https://jinbochogarou.com)




大槻香奈 (Kana Ohtsuki)
1984年生まれ。京都府出身、東京在住の美術作家。
嵯峨美術大学客員准教授。
国内外で絵画作品を中心に精力的に活動している。書籍の装画などでも多くの作品を提供。
また、いくつかのギャラリーで作品の公開制作(製作)をするオープンアトリエのイベントを開催。
2019年よりフィルム写真作品も始める。